あんな可愛い彼女に敵うはずがないよ。。


目から一筋の涙が零れ落ちた。


でも、この涙は綺麗な涙なんかじゃない。



嫉妬で濁った泥水のような、無理だって分かってるのに受け入れることを拒否するモヤモヤして曇っている。


そんな涙。



見たくない。みたくないよ…


私はたくさんの生徒のいる廊下を走った。


涙、涙、涙。


でも、そんなの人に見せられない。


必死に涙を飲み込む。


苦しい。


教室からは優と莉奈のラブラブな声。


私も先生と生徒同士という関係で出会っていれば。


そうすればこんな思いも抱かなくてよかったかもしれない。


ううん。


先生と生徒という関係じゃなかったら出会うことはなかったんだ。