「わっ!」 「ちょっと邪魔よ!」 私は 群衆に揉みくちゃにされる。 そして…。 「きゃっ!」 挙げ句の果てには転けそうになる。 転ける…! すると 腕を掴まれる。 それと 同時に悲鳴。 「すみません。 ここで騒ぐのは辞めていただけませんか? このように一般の方も巻き込んでしまっているので…。」 芦川さんは 営業スマイルを向けると私の腕を引っ張ってエレベーターに乗り込んだ。