気づけば、友達とあたしの距離は遠かった。


人外の者が見えて、霊力を持っているあたしを気味悪がった。




なにもない空間に話しかけている私をバカにした。



そうして、眠れない夜を何度も過ごした。


そんな日は、皮肉にも月も星もない真っ暗な夜。

まったくの闇は、その暗さを私のなかに流し込んだ。


ドロドロした真っ黒い闇が、私を、心を飲み込んだ。