「なんだろう。任務要請かな?」


手紙を開くと、手紙が淡く光だした。



念紙だ。

(わざわざ念紙にするなんて。何かあったのかしら)


すっとクラーンの顔になる。




光が消えると慎太の声が聞こえてきた。



「朱鳥へ。今日の総会の振替は明日になった。
場所はクラーン本社の第三会議室。
時間は夕方5時からだ。
幹部の3人も連れてくるように」




「………。」


長い沈黙を破ったのは朱鳥の盛大なため息。



「慎太も大仰なことをするな。こんな事のために念紙を使うなんて」


緋炎の最もな発言に、心から賛同する朱鳥である。


「緋炎の言うとおりだわ。全く。何か緊急事態でもおこったのかと思った」


慎太は昔から派手好きなきらいがある。



そのおかげで周りは随分振り回されたりしなくもない。




「あした、みんなに伝えなきゃ」