季節は11月の、少し寒さが増してきた頃合い。
だけれど、気合いタップリのサポーターには寒さなんて関係なかった。
それはわたしも同じだった。
精一杯、目の前の試合を応援することしか…わたしには出来ないから。
1部リーグに上がって、彼の夢の続きのために……わたしはスタメンで出場する彼に捧げる声援を、歌を送り続けた。
サポーターのその声援が聞こえたのか…選手も、気迫のこもったプレーを見せて試合は白熱した。
ボールを奪い合い、パスを回し…ひたすら得点を求める選手を見た。
勝ちたい……
勝たせてあげたい…
誰もが、そう思った。
後半の27分。
膠着状態を破ったのは……一瞬のことだった。
ゴールネットが、揺れた。


