青い残光【完】











その後も、彼は試合に度々出場し続けた。
そのプレーは勝利に貢献し、チームを牽引した。







チームは相変わらず首位をひた走っている。

ほんの少し下に下位チームが迫っているけれど、ほぼほぼ昇格圏内には入れそうだ。








試合中にその片鱗すら見せることはないけれど…
彼の足の調子が悪いことは、わたしが言うまでもなく既に有名になっていた。







サポーターも、みんな知っていた。
そんな彼が出場しなければならない現状に、申し訳なさと罪悪感を感じていた。









だけれど…だからこそ、今年2部リーグを優勝し、昇格して欲しいと思っていた。



サポーターの応援にも熱がこもり、チームを更に押し上げようとした。










今年の試合も残すところ、あと4試合を残すこととなった。


それは、1部リーグ復帰へのカウントダウンのように思えた。