青い残光【完】












恐らく、次節には彼が出場できるだろう……そういう情報が流れたのはゴールデンウィーク前のことだった。






この次の試合は前々から話していて、やっと翔さんと都合が合った。
初めて翔さんと一緒に観戦出来ることになった。








わたしの趣味に連れて行くのは緊張したけれど、翔さんも楽しみにしてくれているみたいだし……。
わたしも、彼が見られることの次に楽しみだった。












ーー試合当日。




天気はカラッと五月晴れ。
ジワリと汗が滲むような暑ささえあった。










いつも一人観戦しているわたしが、男の人を連れてきたことにサポーター仲間はざわついていた。





皆、わたしの恋人と察したらしく、男性陣は声をかけてこなかった。
女性陣は「そのイケメンくん瑠璃ちゃんの彼氏ー?」とか声をかけていた。






男性陣も、翔さんに声をかけて仲良くなっていた。









和やかな雰囲気の試合前だったけれど……試合が始まる前のピリピリした空気に変わる様を感じ取り、翔さんは戸惑っていた。






そしてスタメンが大きなビジョンに発表される前に、試合前のアップへとやってきた選手たち。











どれだけ遠くても、走り方で分かる。


彼が、いる。