青い残光【完】

















梅さんが、試合中に怪我をした。











それはわたしが翔さんと付き合い出して、すぐの頃だった。













付き合い出す前から、翔さんはわたしがどれだけサッカーの応援に熱を注いでいるのか、分かってくれていた。




だけれど……何となく言いにくくて、梅さんとの過去は話せなかったし、彼が好きな選手であることも秘密にしている。






だから……翔さんは、わたしにとって梅さんがどんな存在であるかを知らない。












試合中に、梅さんは激しく交錯した。
その時彼は着地に失敗し…そのまま緑のピッチへとうずくまった。







サポーターも、試合中の突然の出来事に呆然としたけれど、うずくまっている彼を鼓舞した。


だけれど……彼は、立ち上がることはなかった。
担架で運ばれ、ロッカールームへと消えていった。







わたしは不安で不安で仕方なかった。
ネガティブな方に考えてしまって、自然と涙が出てきて……何度もタオルで拭った。






周囲のサポーター仲間も、「大丈夫だ」「ウメを信じろ!」と、とことん励ましてくれた。
わたしがどれだけ彼を想っているか知っているからだろう。






だけれど……担架で運ばれたということは、重症の可能性が高い。










スポーツ選手は怪我がつきものだけれど、わたしは彼の無事を願った。