青い残光【完】











秋が深まってきた頃。


梅さんの所属するチームは、上位をキープしていた。
彼も今年は5得点していて、まさにチームの核だった。





彼の活躍はわたしを元気と勇気を与えてくれ、何よりも誇らしかった。











あれから、学業と試合を優先させながら、何度か翔さんとデートをした。






翔さんは、わたしを色んなところに連れて行ってくれた。
初めて見るものだらけで、わたしは全部が楽しかった。









3回目のデートの帰り道、翔さんはわたしに語り出した。





「俺はね、仕事人間でずっと恋愛に興味がなかったんだ。縁もないし、する必要のないものだと思ってた。」






「…そうなんですか?」







翔さんとの話を聞きながら、そういえば…翔さんと、今まで恋の話はしたことがなかったな…とふと思う。







「ちょっと前に、中島さんに「彼女はいないのか」って聞かれて、いないって答えたら『誰か女の子紹介しますよ!』って勝手に言われてね。」








……やっぱり、きらりさんのせいか。可哀想な人…。
さすがに言えないけど。







翔さんは、よほど出来た上司なのか全然迷惑そうな顔をしていない。


わたしだったら、興味のないものを勧められてこんな顔出来ない。
すごいな、と感心した。