では、この目の前の男性は何と呼ぼうか??
わたしは脳内で、一生懸命会議を始めた。
そして、あまり乗り気ではなかったわたしの脳内は2秒で考えることを諦めた。
「えっと……じゃあ、梅崎さんで。」
明らかに何も考えていない安易な結論に、梅崎さんは少し不満そうに眉をしかめた。
「いや、それはちょっと……じゃあ、瑠璃ちゃんには名前で呼んでもらいたいな」
「あ、ハイ。分かりました。」
さっき好きに呼んで良いって言ったじゃん…。
そう思ったものの、それは言わないことにした。
正直、思いのほかこの人面倒くさいかも、と思い始めたのもあって、わたしは了承した。
それから、食事をしながらお互いの話をした。
翔さんはわたしの話を興味深げに聞いてくれたし、翔さんの話もとても面白かった。
年齢もちょっと離れているし、あまり話が弾まないかと思ったけれど…。
聞き上手な翔さんとの会話は、思ったよりも盛り上がった。
きらりさんがファミレスに戻ってくるまでの間に、結構打ち解けたわたしたちは…次は二人で会おうと約束して別れた。


