青い残光【完】













その春……新たなシーズンも開幕し、チームはもう一度1部リーグ昇格という夢へと走り出した。




そして、彼もチームの主力として走り続けていた。
最近は若手の面倒もしっかり見てあげているらしい。










わたしも試合は欠かさず参戦した。

選手やサポーター仲間たちと勝利の喜び、負ける悔しさを分かち合った。




それは紛れもなくわたしの日常で…最早わたしの一部だった。









あれから会いに行ってはいないものの…彼のことも変わらず好きだし、チームのことも深く愛している。
出来る限りのことは何でもしたいと思う程度には。










そんな日々を過ごしていたわたしに、ある日、人生初の彼氏が出来た。







相手はもちろん、梅さんではなくて……同じ大学の同級生だった。



わたしは相手に対して恋愛感情は持っていなかったけれど…
「嫌いじゃないなら軽い気持ちで良いから付き合ってみようよ〜」と言われたから。