翌日の地元新聞は、チームの降格について大きく特集した。
彼もインタビューを受けていて、文章を読むからには……降格の責任をひどく感じているようだった。
彼の心を察し……わたしは目を伏せた。
そして、降格が決まったチームはプレッシャーがなくなったからか、少しずつ調子を取り戻し……
その年のシーズン成績は、最下位から2番目で終了した。
そしてシーズン終了後……赤字決算で終了してしまったチームは、主力選手を多く手放すこととなる。
もはや、草刈り場になっていて……残ったメンバーは別のチームのようだった。
悲しい、別れの冬だった。
主力としてスタメンで出ていた選手は、他の1部リーグからのオファーを受け早々と移籍を決めた。
梅さんにも……他の1部リーグのチームから移籍のオファーがきていると密やかな噂がたった。
だけれど、「断固としてチームに残る!」と言い張ったらしく彼は一番にチームの契約を更新した。


