達哉の家はアパートの一室で、

会社から徒歩二十分程度の場所にある。


就職したての頃は、この夜道を歩くのが怖かったけど、

もう慣れた。


あまり人通りも多くなく、外灯も少ないけど、どうせ私なんか襲ってくる奴いないし。


というより、そう達哉に言われたことがあるから。