「藤井君と。 そろそろ仲悪くなって別れちゃった頃じゃないかな?って思って」 「…どういうことですか?」 「あんまり詳しいことは言えないけどさぁ? 勘の良い君なら、少し考えれば分かるんじゃい?」 社長はそう言いながら立ち上がり、 私の目の前に来た。 そして私の顎をすっと触りながら、 「俺が君のこと、どう思ってるか知ってるんでしょ?」 そう言った。