甘くて苦い恋のチョコ

「そう?なら、いいんだけど。」



遠くから廊下を走る音が聞こえてきた。



どうやら、部活が終わったみたいだ。



「あっ!もぅすぐ七色たちくるっ♪用意しないと!」



「ってことは、真也もソロソロくるな。」



すると、急に咲蘭が近づいてきて、



「西宮くん、ほんとにありがとっ!はい♪お礼★」



そう言って俺の手のひらに二粒、チョコレートをのせてきた。