今でも思い出すあたしがバスケを辞めたきっかけになったあの日、 トラウマになったあの光景、 思い出したくもない記憶が昨日のことのように鮮明に蘇る。 ……やっぱり…あたしにバスケはムリだね…。 あたしにはむいてない。 バスケのトラウマをつくったあの日の自分が憎い。 あたしはバスケが大嫌いだ。 バスケが好きで好きで仕方ないあたしは今日も心に嘘をつく。 あたしはバスケが大嫌いだ、と。 ホントに嫌いになれたらいいのにな…。 そんなことを思いながら、あたしは深い眠りについた。