君恋 ~あの夏の記憶~





「結奈、どしたの?裏庭の帰り⁇」



「うん。そーだよ♪」



「もしかして…告られた⁇」




えっ…!なんでわかったの‼︎



あたしが何て答えようか迷って視線を泳がしていると颯は『やっぱり…』と呟いてあたしの手を引いて歩き出した。




「ちょっ颯⁈どしたの⁇」



颯は裏庭につくと急に止まって


「何て返事したの⁇」



と聞いて来た。



「彼氏いるからムリって言った」



「ほんとに⁇嘘ついてない⁇」



「もしかして…颯、妬いてるの⁇」



ニヤニヤしながら聞いてみたら、颯は顔を赤くして「悪りぃかよ」って言ってた。



あたしは颯が妬いてくれたことが嬉しくてついつい顔を緩ませちゃった。