「だったらさ、だったらなんであんな楽しそうにバスケしてたの⁇
それに…ほんとに嫌いだったらバスケ部のマネなんて引き受けないよね⁈」
まただ…。先輩はずるいよ。
いつもはふざけてるくせにこうゆう時だけ真剣な顔して、人の核心をついてくる。
先輩の前では嘘なんてつけないのかな。
それとも、バスケが大好きだから嫌いなんて嘘がつけないのかな。
「…ずるいよ。先輩はずるいよっ‼︎いつもいつもふざけてんのに、こんな時だけそんな真剣な顔して…」
「そうかもね。でも俺は結奈ちゃんのバスケ好きだよ」
「先輩…。あたしも…あたしだってバスケが好きです‼︎大好きなんです‼︎」
先輩は涙を流して話し出すあたしをそっと抱きしめてくれた。