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「願い事を使ってしまったのかい?君はずいぶんと優しい子だね。」



「ううん、そんなことないよ…全然。今思えば私、牽牛の願い事を

自分のためにばっかり使わせてきた。二年前の入れ替わりだって

私に付き合わせちゃったし。その上怪我までさせちゃうし。」



「牽牛はそんな事、気にしていないよ。自分の願い事を君のために

使ったのなら、それはそうすることが彼の願いだったからだよ。」



「だったら、私も同じよ。…さてと!じゃあそろそろ行ってくるね。

『今年こそは、牽牛に会えますように』。私の願い事、応援してて!」



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