バスにのりこむと、そこにはもぅ7割以上の人達がいた。
私がバスに乗り込むと、いろんなところから
「優里香おはよー」
「よぉ、藤谷」
って声。
私が人気者!とかじゃなくて、単純にこのクラス、仲いいんだよね。
だから、いじめとかもないし、男女の、亀裂もない。
ほんと、いいクラスだと思う。
私が席についてちょっとしたら、美歩と古田くんも乗り込んできた。
それから何分かたって、バスが出発。
それぞれが席隣どおしで話してる。
…美歩と古田くんも。
私がぼーっとそっちをみてると、香ちゃんがぼそっといったんだ。
「普通さぁ、こーゆーときは彼氏じゃなくて、友達優先したほーがいいと思うけどね」
多分…というか、絶対美歩のこと。
私はあいまいに笑うしかなかった。
そしたら香ちゃんは
「優里香もさぁ、はっきり嫌なら嫌っていっちゃいなって。
それで仲悪くなったらそんときはそんときだよ。」
そう、香ちゃんって結構クールっていうか、サバサバしてるんですね…はい。
私は
「私は大丈夫だから」
って笑って答えるしかできなくて。
そしたら香ちゃんはもぅそれ以上その話を持ち出しては来なかった。