ーその後ー


目を覚ました私のそばにいたのは、晴樹だった。
「は…るき?」
あの日と同じだった。
晴樹は私を抱きしめてくれていた。

「優里香っ!優里香っ!」
泣きながら晴樹は名前を読んでくれた。

「晴樹、まただよ?
また、晴樹に救われちゃった。
ありがとう。」

そういって笑うと、晴樹は
「当たり前だ。
大好きなやつのためだからな」
ってニヤッって笑ったんだ。
いつもみたいに、いたずらっ子の笑みで。

だから、私もニヤッて笑って言い返してやった。

「晴樹?大好き。
誰よりも、大好きだよ。」

そう言われるとは思ってなかったのか、晴樹は、ちょっと恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら

「付き合ってください。」
っていったんだ。
「はい。」
私もきっと真っ赤だったと思う。