そしたら、後ろから
ぺた ぺた
って足音。
誰かが来てくれたんだって思ったけど、なんか変。
この足音、まるで裸足の人が歩いてるみたい。
怖かったけど、振り返ってみたんだ。
そしたら、そこには同い年くらいの女の子がいた。
はだしで、服もボロボロで、顔から血を流して…
「きゃーっ!!」
って叫ぼうと思ったのに声がでない。
なんで!?なんでよ!!
「…たよ。ず……。
これで…して……ね。」
聞き取れない。
何?なにいってるの?
「待ってたよ。ずっと待ってた、
これで返してもらえるね。」
2回目はききとれた。
でも…なにを?
「返して!
返してよ!!!
私の人生返して!!」
エ?ナニイッテンノ?
よくみると、その子の顔が私と同じなんだ。
「私の事忘れちゃった?
忘れちゃったなら、思い出さないとね。」
その子はニヤっと笑ったんだ。

