忘れられた記憶



……え。
私、あの人知ってる。

どこがであった。どこかで、あったことがある。
どこかで…どこかで…

…チガウ。ココデアッタンダ。
そう、私はやっぱりここにきたことがあるんだ。


初めてだった。
記憶をなくすまえのことを少しでも思い出すのは
ここにいたら、いろいろと思い出せるかも!!

そんなこと考えていると、いつの間にか話は終わったみたいで。

その日は半日、職業体験をやった。
職業体験っていっても、こんな田舎。
畑仕事とか、稲作とか、そういうのばかり。

でも、美歩と一緒だったし、なんだかんだで楽しかったなー!!

広い宴会場みたいなところで、夜ご飯を食べて、部屋でまったりして…


よる8時、本日の大イベントっ!!
肝試し!

って期待してたのに…
先生たち主催だから危ないところとかはなくて、旅館の庭(?)みたいなところを、四人ずつまわるだけで、思った以上につまらない。

怖がりなことかは泣いちゃうことかいたけど、個人的には刺激がない。

「なんだー、つまんなかったねー」
どうやら美歩も同じこと考えてたみたい。

私達は1組だから、他のクラスが終わるまで、暇。
そしたら、いつの間にか1組の輪ができてた。

一人の男子が言い出したんだ。
「なぁ、夜にこっそり抜け出して、肝試しやろーぜ!!」

「えっ、こわいし危ないよぉ…」
「そんな起きてらんないや…」
「先生に見つかるから無理だろ」

って断る人続出。
でも、乗った人も何人かいて。
もちろん私もその一人。
結局いくことになったのは、言いだしっぺの晴樹と古田くんと雄輔と私と美歩と香ちゃんと綾夏ちゃん。

「なんだよー、結局いつものメンツかよー」

っていったのは雄輔。
そう、この7人でいつも、悪ふざけしてんだよね。

「でもさ、確かに先生にみつかるかもよ?」

と綾夏ちゃん。
そしたら、晴樹が

「あー、それなら大丈夫!
今日先生たち、元気なうちにってちょっと飲むらしいから!
12時くらいにぬけだして、1時間で帰ってくれば、問題ないって」


なんで、そんなことしってんの?って聞かうかと思ったけど…

まぁいっか、そんなこと!