たしが鬱陶しいんじゃ…ないの?


「正直に言う。もう麻姫の言いなりにはなれない。さやかが好きなんだ。言い方は悪いかもしれないけど、浮気してたんだ。俺。俺がさっさと答えを出さないから、大変なことになったんだ」


大空翔…。

ありがとう。

あたしが不安って言ったから、言ってくれたの?


「ちょっ!!ばらしてもいいわけ!!言われたら困るんでしょ!?だから黙っててって言ったんでしょ?あたしから離れるんなら、言うわよ!さやかに言ってやるわ!!さやかが離れたくなるくらいにね!!」


やっぱり…。

おどしてたのね。

麻姫。

信じてたよ。

あんたの言葉には、ウソはないって。

だってはっきり言うから、ウソなんかつかないって、思ってたのに。


「いいよ。言えばいい。俺はさやかが離れていってしまってもかまわない。俺がもう、ウソを付きたくないだけだ!!」