耕輔の目を見てると気持ちが落ち着く。

「耕輔っ!!」

駆けよって、抱きついた。

耕輔はあたしをかばうように、さっと手を出してくれた。

「何なんですか?先輩」

「好きって言っただけだけど?」

「さやか、困ってるじゃないですか!」

「好きだから、スキって言っただけだろ!?」

ケンカ…になってしまった。

「いい加減にしてくださいよ!!」

「うっせぇ!好きなんだからしょうがねぇだろ!」

やめて…。

やめてよ…。

ケンカして欲しくないよ…。

「やめてっ!!」

ふたりの中に割って入るように、ドンと二人を押した。

その時だった。

悪夢が襲ってきたのは…。