2011年8月15日。
動かない体を動かしてムリに出場した大会。
スタミナがたりなくて長く感じていた1分30秒の床演技の音楽は、とても短く感じた。
一つ一つの振り付けを見てもらう最後なんだと。

このまま時間が止まればいいのに。
この会場、すべてが自分中心の空間に思えた瞬間。
12年の想いを込めて演技に想いをぶつけ、魅了させようと、踊り続ける。
人の心に届いたのがろうか。
下手でもいい。
できなくていい。
出場することに意味がある。

オリンピック選手にも認められた
自分の表現力。
誰にも負けない武器。
たのしかった。

大会があんなに
楽しかったことは初めて。
死のうとしたこともあった。
サボって泣き続けたこともあった。
荒れ狂ったこともあった。
そんな日々を乗り越えて
必至出守り抜いた 夢 。

一番レベルの低い 夢 。

だけど一番譲ることのできない 夢 。

私は勝ち取ったんだ。
あのメダルは治療を乗り越えた証。
一番の宝物。
レベルではない。
治療を乗り越えたその心の強さ、
踊り続けた強さ、
それを評価されてのメダル。

後輩、先生、観客、両親のめには
私の演技はどう写っただろう。

これほど嬉しいことは一生無い。