私は、器械体操の選手であった。
6歳から始め、中学では県で優勝。
高校へは、強豪校へ全額免除で入学。
1年目からレギュラーで
2年目はチームリーダーとして
インターハイ、国体と出場した。

空中を舞う感覚がたまらなく好きだった。
体操が好きという気持ちを
演技として表現するのが好きだった。


過酷な練習だが、本当に楽しかった。
しかし
過酷な練習に体が耐えきれず
腰椎を疲労骨折していた。
しだいに下半身が動かなくなり
選手生命は終わっていった。

これは引退せざるを得なくなってから
その現実に苦しみ、
解離性障害をおこすまでの
心の叫びだけを綴った日記である。