中1の頃、河原に寝転んで寝るのが癖だった私に声を掛けてきた藤代捺也くん。
クラスメートでしかなく、あんまり話したこともなかったのに…おかしいの。
そんな風に思ってたっけ。
しかし、近距離で見るナツくんは本当に美少年で、恋に落ちるのにそれ程時間は掛からなかった。
でも…どーして?
ハテナが頭の中を駆け巡る。
今、私は中2でナツくんはもういなくて…おばあちゃんと縁側で話してて…えっと…。
考えれば考えるほど、頭が思考を拒否するかのようにズキズキと痛む。
「……川崎さん?」
「あ、ごめん。藤代くん、今って何年生?」
「は? 中1だけど…って川崎さんもそうでしょ。もしかして寝ぼけてる?」
目を細めて、私を見るナツくんはちょっと怪訝そう。

