砂利の敷いてある道を歩いていると、縁側に腰掛けて、おばあちゃんが湯のみのお茶を飲みながら寛いでいるのが見えた。



「おばあちゃん、ただいま!」



縁側に近づくと、私の存在に気づいたおばあちゃんがニッコリと笑ってこちらを見た。



「ああ、鈴ちゃん。おかえりなさい。」


「おばあちゃん、ほんとに縁側好きだよね。今日は、天気良くないのに…寒くないの?」



そう言いながら、私もおばあちゃんの隣に腰掛ける。



「ううん、大丈夫だよ。ありがとうね。…それよりも鈴ちゃんはどうしたの?」


「えっ?」


「なんだか元気がないように見えたから。」



私の顔を覗き込んだおばあちゃんは、穏やかな表情の中に少し不安が浮かんで見えた。



「ふふ、やっぱりおばあちゃんには分かっちゃうんだね。」



私は軽く笑うと、ふと遠くを見つめた。