泣かしてしまった………。

ハンカチはあったかな。

ごそごそ制服を探していたら背中に不意に暖かいぬくもり。


「しばらくの間、背中、貸しなさいよね………」

「どうぞ、お姫様。」


それからしばらく彼女は泣き続けた。

途中ハンカチとティッシュを見つけ、その体勢のまま渡すと素直に受け取った。