「ただいまー!おかあさーん、ご飯たべてきたからいらなーい。」


お母さんの返事も聞かず、私は部屋にダッシュした。

ご飯を食べてきたなんて嘘。

お母さんの前で泣きたくないから。

一人になりたいから。


声を上げるとバレるから、声を圧し殺して、枕に顔を伏せて、やっと泣いた。


やっと、泣けた。






end