「いっけね、ボールどこ行った?」


そう言って男の人は辺りを見回し始めた。

ちょうど手の届くところにあったので手渡す。

そこでやっと顔に当たったものを認識した。

ビーチボールだった。

それよか、この場所に私以外の人がいるのが珍しかった。