「でも、大会までもうちょっとじゃん!せっかく、高3で最後の試合だったのに…」 そ、そうだけど… 「でも私が退院したのって一昨日だし。逆に時間がなさ過ぎて無理だったと思うしね。だから、逆にこれでよかったんだって。」 紗理奈を心配させないように私はまた少し微笑みながら言った。 …まさかこの光景を見てたなんて。