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「…この上が舞波組の事務所だ。」



昼。授業が終わった俺は、先輩と仕事をしに来ていた。



もちろん、ヤクザの。



舞波組は振り込め詐欺を頻繁にしていて、警察にも目を付けられているらしい。



今日の仕事は…警察が来る前に舞波組を潰すことだ。



……




「…木崎?どうかしたか?」



黙っている俺を見兼ねてか、先輩が声をかけてくれた。



「いえ…なんでもないです。」



…そうだ…


組を潰したことなんて、前にもあったし



相手は詐欺行為をしているやつらだ。



潰れるのも仕方ねえこと。