指切り

「ごめん。ちょっとトイレに行って来るね」
そして私はトイレに駆け込んで嘔吐した。
最近は何を食べても身体が拒絶しすぐに吐いてしまう。おかげで体重が三キロも減った。ただのストレスだろうと、病院にも行ってない。
私がトイレから出ると、廊下に悠里が立っていた。
「あす、吐いたの?」
悠里の問いに私は悠里から視線を逸した。
「何でもないよ。大丈夫…」
そしてそのまま教室に帰ろうとする私の腕を悠里が掴む。