指切り

楓香ちゃんは父親からの虐待で親や人に甘える事もなくずっと一人で耐えてきたから、自由になって仲良くなった私に甘えてくる。私は楓香ちゃんの事情を知ってるから、無下に冷たい態度を取る事も出来ない。しかも、守ると言った以上。
今まで辛かった楓香ちゃんが笑顔で過ごせるなら、私ももう少し頑張れるはずだ。
「あす…あす!」
「ん…?」
昼休み、いつの間にか寝ていた私は、悠里に起こされ目を覚ました。頭がボーッとする。