指切り

私の反応を見て楓香ちゃんはニッと笑った。
「当たり。悠里ちゃんとはずっと仲良いの?」
「うん。高校入ってからなんだけどね。初めて声をかけてくれたのが悠里で、悠里と一緒にいると楽しいし、悠里の家でご飯食べたりして、これからも卒業しても親友でいたい」
「一番大切な友達?」
その質問に私は即答した。
「うん。一番大事」
「そうなんだ…」
悠里に好きな人がいても今の関係を続けていきたい。私は何も望まない。悠里の隣にいられるだけでいい。