指切り

「おはよう、あす」
翌日、悠里が元気よく登校して来た。
「おはよう」
昨日バイトでいい事でもあったのか、悠里は朝からご機嫌だ。
悠里が席に座った時、また一つ元気な声が届く。
「あすちゃーん、おはよう!」
「おはよう、楓香ちゃん」
昨日と同じ笑顔を見せる楓香ちゃんの姿を見て私は少し安心した。楓香ちゃんは私の側までやってくると、私の腕に自分の腕を絡めて嬉しそうに笑った。それを見て悠里は、