指切り

「私が楓香ちゃんを守るよ」
「……」
楓香ちゃんはキョトンとした。まぁ、そういう顔になるだろう。今日初めて出会った人にいきなり「守る」と言われて、どう反応すればいいか分からないだろう。私も咄嗟に出た言葉だから。
「何も出来ないかもしれないけど、今まで辛かった分、私が楓香ちゃんにいっぱい楽しい時間をあげる。嫌な思い出は楽しい思い出で埋めちゃお。ね?」