悠里の話を聞いてからも、私は少しの不安を抱えたまま学校生活を送っていた。月日が経つのは早く、もう六月を迎えていた。
梅雨の季節を迎えた六月、私達のクラスに季節外れの転校生がやって来た。
「水野 楓香です。よろしくお願いします」
楓香ちゃんはとても背が小さく、顔も小さくて目がクリッとして大きくて人形みたい。声もとても可愛い。
男だったらこんな彼女が欲しいだろうなって思う。女の私から見ても可愛いから。