指切り

私の話を聞いて悠里は私を見上げる。
「本当に?絶対?」
「絶対」
そして私は悠里の小指に自分の小指を絡める。
「約束。もう悠里を泣かしたりしないから。ね?」
久し振りの笑顔を見せた私に悠里もやっと笑顔を見せる。
「あす、ずっと一緒にいてね。私はあすが大好きだから」
「うん。私もだよ」
悠里の言葉に自然と顔が緩む。