聞こえて来るのは波の音だけ。永遠に寄せては返すだけの波を見ているだけだったが、この時間がとても静かで心地よかった。
まるで別の世界に来たみたいで、久し振りに落ち着く。
「あす」
波の音に悠里の声が被る。
「私ね、好きな人がいるって言ってたでしょ?」
「ああ、うん」
そういえばそうだ。いつの間にかそんな事も忘れていた。初めて聞いた時はあんなに動揺していたのに。
まるで別の世界に来たみたいで、久し振りに落ち着く。
「あす」
波の音に悠里の声が被る。
「私ね、好きな人がいるって言ってたでしょ?」
「ああ、うん」
そういえばそうだ。いつの間にかそんな事も忘れていた。初めて聞いた時はあんなに動揺していたのに。

