「あのコイ キンタロウっていうんだ。初めて聞いた」
「ううん、俺が勝手につけた。でも、ぴったりだろ?俺のネーミングセンス神ってない?」
あたしがコイに興味を持ったと思ったのか、ゆづはコイについてあつく語りだした。
「あいつ、1番デブのくせに5匹の中で1番すばしっこいの。餌食べるときなんか、体型からは想像もできないようなスピードで泳いで、他のやつらの餌みんな食べちまうんだ。まかれる餌の7割はキンタロウのものになるんだよ。4匹が可哀想だよな!」
よく見てるんだね、あたしがそう言うと、人間観察好きだから、とゆづは笑った。
コイは魚なのに。
コイは人間じゃないのに。
ゆづはバカだから知らないのかな。
「ううん、俺が勝手につけた。でも、ぴったりだろ?俺のネーミングセンス神ってない?」
あたしがコイに興味を持ったと思ったのか、ゆづはコイについてあつく語りだした。
「あいつ、1番デブのくせに5匹の中で1番すばしっこいの。餌食べるときなんか、体型からは想像もできないようなスピードで泳いで、他のやつらの餌みんな食べちまうんだ。まかれる餌の7割はキンタロウのものになるんだよ。4匹が可哀想だよな!」
よく見てるんだね、あたしがそう言うと、人間観察好きだから、とゆづは笑った。
コイは魚なのに。
コイは人間じゃないのに。
ゆづはバカだから知らないのかな。
