16日は眠りにつくのに時間がかかる

いなくなった日だから

私の母の母が
若くして死んだ日だから

母は言う

「○○のえくぼを見るとお母さんを思い出す。同じ場所にあるからってお母さん凄く可愛がってたんだよ。」

って

知らなかった過去をしる


おばあちゃんが
末期のガンで死んだ

そんな過去も知る


母は悔やんでる
表には見せないが
母が悔やんでることを知ってる


たまに見る夢のなかで

私は自分の部屋にいてまだ家具もない絵本やおもちゃでいっぱいの子供部屋にいる

そこで母かさだかじゃない人からこう言われる

「無理させてごめんね」

くっきりとした部屋に
ぼんやりとした人が私に話しかける

そんな夢を
繰り返し繰り返し見る

懐かしくて
どこか寂しい夢

どこかで見たことがあるのかないのか 分からないけれど

それが母ならば
なにを悔やんでいるんだろう


おばあちゃんの思い出が少ない私には分からない


羨ましいなおばあちゃん

まだ誰にも言ったことのない夢
初めてかくから言える

言ったら馬鹿にされそうだから



今でも
16日になると
母が悲しそうな顔をする