「あれ…?」




さっきまで騒がしかった教室が

やけに静かになっている。





「おい、榛原。終礼終わったぞ?残って勉強するなら、戸締りよろしくな。」



目の前に教室の鍵を差し出され

ふと我に返る。




また空見ててとんでたんだ…




というか

もう終礼終わっちゃったのか⁉︎



差し出されたそれを見て

帰ります、って断りくい僕は

「わかりました。鍵預かります。」

とか言って、ちゃっかり鍵を

受け取ってしまった。