「まったく……本当に目が離せないな、美織さんは………。」


私は、先生に抱きとめられていた。

「す、すいません……。」


「すぐ動いちゃダメだよ、一応怪我してんだから…。
その感じだと、まだ全快してなみたいだね?」


「う、まぁ…でも、大丈夫ですから…。」


先生は、はぁ、とため息をついた。


「頑張り過ぎなんだよ、美織さんは…
だから俺は、…いや、なんでもない。


とにかく、そろそろ帰った方が良いかな?時間も時間だし。」


先生、急に話はぐらかしたんだけどどうしたんだろう?

まぁ、こういうのは聞かない方が良いよね。