何かが落ちた音がした。


私がそれを拾い上げてみると、それはブランケットだった。


どうやら、さっきまで私の体にかけられてたものが起き上がったことによって落っこちたらしい。


ふわっと、先生の香りがした。



先生に包まれている感覚がしたのって、これのせいかな…?


私がそんなことを考えていると、ガチャッとドアを開ける音がした。



開けた人は…私が今1番そばにいてほしい人________先生、だった。



「あ、美織さん、起きたみたいだね。
どう、調子は?」

「だいぶ良くなりました。もう動けますから。ほら、この通り!」


私は、先生に大丈夫なことを見せようとして、立ち上がった…



つもりだったんだけど。



頭がぐらっとして、私の体が傾いた。


やばい、これ倒れる__________。


私が覚悟して目をつぶった時。