「ありがとう…。

美織さんを助けられて、俺も本当に良かったと思ってる。

あの人のことは、俺がなんとかしておくから…美織さんは、何も心配しないで。」


今は、とりあえず、頭を治療しないとな…。
コンビニで、氷とか売ってるかな…。」


先生は、苦笑いして私に笑顔を向けてくれる。
私は、先生のそんな気遣いが嬉しくて…つい、大胆なことを言ってしまった。

「あの…、私、頭は冷やさなくていいので…今は、先生にそばにいて欲しいです…

一人に、しないで…っ」


言ってから、なんてことを言ってしまったんだと、我に返る。



「あ、あの、すいません…っ!

氷ですよね、すいません、ありがとうございますっ‼︎」