「み…お、り…さん?…どうして、こんな部屋に…。」



「あらい…せんせぇっ…!!」

先生は、驚いた顔でこちらを見ていた。

私は、この状況を説明したかったけれど、今までの恐怖が一気に押し寄せてきて、泣くことしか出来なかった。


先生は、唖然としていたけれど、すぐに私の口の猿轡と手を縛っている紐を外してくれた。

私は、思わず先生のワイシャツをぎゅっと掴んでいた。

まだ、手は恐怖からカタカタと震えている。


先生は、そんな私の様子を見て遠慮がちだけど、優しく私の背中をさすってくれた。