それでも、私の中では、圭先生のことを結構信頼し始めていた。


もちろん、心は荒井先生の方に傾いているけれど。


紫乃は国語の質問を必ず圭先生にしているけど、私は必ず荒井先生にしている。

わざわざ教えてもらっていない先生のところに行くのも変だし、荒井先生と少しでも関わりたいし。


お喋りは圭先生とよくするけど、勉強の質問は荒井先生にする。


そんな毎日が、続いていた。